人気のある床材の一つである『クッションフロア』は、さまざまなタイプがあり、その中には防音効果や衝撃に強いものなどが含まれています。
この記事では、クッションフロアの特性やバリエーション、張り替えにかかる一般的な費用、そしてメリットとデメリットについてご紹介します。
クッションフロアって何？
クッションフロアとは、床材の中でも防音効果や衝撃に強さなど、さまざまなメリットを備えた素材のひとつです。
その名の通り、柔らかな感触が特徴であり、一般的には塩化ビニール系の素材からできています。
また、以下のような特徴があります。
【表面】：タイル調やフローリング調など、多様な模様がプリントされており、凹凸を施すことでよりリアルな質感を演出しています。また、土足での利用に耐えるために、摩耗や衝撃に強い表面強化加工が施された製品も存在します。
【裏面】：一般的には不織布で仕上げられています。
【幅】：幅は一般的には約182cmですが、DIY向けには扱いやすい約90cm幅のものも市場に存在します。
【厚さ】：一般的な厚さは約1.8㎜程度ですが、商業施設などで使用される土足対応のものは、住宅用よりもやや厚く、約2.3〜2.5㎜程度です。
費用はどれくらい？
クッションフロアの張り替え費用についてです。クッションフロアはシート状になっており、手軽に敷くことができるため、作業の手間が少ないのが特徴です。
一般的に、クッションフロアの価格は1㎡あたり約2,200円から4,500円程度です。これをもとに6畳分の張り替え費用を計算すると、3万円から5万円程度になります。
リフォーム業者に依頼する場合は、専門家の手による作業になるため、追加の費用がかかります。重ね張り料金や張り替え料金を考慮すると、6畳分で約4万円かかることが一般的です。
また、既存のフロアを剥がしてから新しく張り直す場合は、既存フロアの処理費用も別途必要となります。
クッションフロアにはどんな種類がある？
【住宅用】
住宅向けのクッションフロアは一般的に厚みが1.8㎜です。リビングや寝室などで使用するベーシックなタイプから、抗菌や防カビなどの特殊な機能が備わったもの、トイレや洗面所に最適なタイプまであります。デザインも木目調や大理石調など多彩であり、本物のフローリングに近い見た目のものもあります。部屋の雰囲気に合わせて選ぶ楽しみがあります。
【店舗用】
店舗向けのクッションフロアは、通常2.3〜2.5㎜ほどの厚みがあり、住宅用よりも厚めで耐久性が高い特徴があります。土足での使用にも耐えられるよう設計されています。店舗用も様々なデザインがあり、表面の耐久性が高く、傷や摩擦にも強いため、価格は一般的には高めに設定されています。
クッションフロアのメリットはなに？
クッションフロアのメリットについてご紹介します。
【メリット1：耐水性が高い】
塩化ビニール素材のクッションフロアは水を弾く性質があり、耐水性に優れています。そのため、キッチンや洗面所、トイレなどの水まわりに最適です。水に濡れてもさっと拭き取れるので、清潔さを保ちやすく、快適な生活空間を作り出します。
【メリット2：メンテナンスが簡単】
クッションフロアは水濡れに強く、油汚れなども簡単に拭き取れます。シミがつきにくく、汚れがひどい場合でも中性洗剤を使って手入れが可能です。日々のお手入れが手軽で効果的なのもポイントです。
【メリット3：施工が簡単】
薄く柔らかいシート状のクッションフロアは、カッターやハサミで簡単にカットでき、両面テープを使って素早く設置できます。リフォーム業者に頼まずともDIYできるため、手軽にお部屋の模様替えが楽しめます。
【メリット4：コストパフォーマンスと豊富なデザイン】
クッションフロアは価格が手頃でありながら、デザインのバリエーションが豊富です。タイルや複合フローリングに比べても経済的であり、好みに合わせて選ぶ楽しみがあります。
クッションフロアのデメリットはなに？
【デメリット1：劣化が早い】
クッションフロアは専用のボンドや両面テープで貼り付けられますが、これらの接着剤が劣化すると、フロアが剥がれたり浮いてきたりすることがあります。その隙間にゴミがたまるため、使用年数が経つと定期的なお手入れが必要になります。一般的なフローリングに比べて経年劣化が早いという点があります。
【デメリット2：見た目が安っぽくなることがある】
クッションフロアは塩化ビニール素材で作られているため、一部の商品ではテカリが目立ち、安っぽい印象を与えることがあります。木目調や重厚なデザインもありますが、高級感が出にくいこともあります。しかし、最近の商品では見た目にこだわったものも多くなっています。購入前にサンプルを確認すると良いでしょう。
【デメリット3：傷がつきやすい】
クッションフロアは他の床材に比べて傷がつきやすい傾向があります。また、重い家具を置いているとその部分がへこむこともあります。家具を引きずると破れる可能性もあるため、注意が必要です。
【デメリット4：湿気がこもりやすい】
塩化ビニール素材のため通気性が低く、経年劣化により浮き上がると湿気がたまりやすくなります。その結果、カビの発生が懸念されます。対策としては、床下の処理やフロアを貼る前の下地処理が必要です。状況に応じて湿気対策を行うことが重要です。
どの部屋にクッションフロアは向いている？
【洗面脱衣所・トイレなどの水まわり】
耐水性が高く、表面の汚れを簡単に取り除けるため、洗面脱衣所やトイレなどの水の跳ねやすい場所に最適です。
【ペットのいる部屋】
クッション性があるため、ペットの足腰にやさしく、汚れも簡単に取り除けます。ペットのごはんやトイレのスペースにも適しています。表面が滑りにくいものがおすすめです。
【小さなお子様の部屋】
表面が柔らかく、衝撃や音を軽減しやすいタイプのクッションフロアは、小さなお子様の部屋にも適しています。耐水性や防汚性にも優れており、食べこぼしなどもさっと拭き取ることができるため、メンテナンスも簡単です。
クッションフロアを設置する費用はどれくらい？
クッションフロアの素材自体の価格は、1㎡あたり約2,200円から4,500円程度です。DIYでトイレなど平均的なサイズの部屋に貼る場合、3,600円から7,300円ほどが一般的です。6畳の部屋の場合、費用は3万円から5万円ほどになります。
業者に依頼する場合、6畳の部屋で約4万円からといった費用感が一般的です。ただし、既存の床材の状態や施工方法によって費用が変わることがありますので、具体的な見積りは業者に依頼して確認してください。
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