
住宅をリノベーションする際、壁の色を変えてみたいと思っている方は少なくないでしょう。この記事では、リノベーションにおける壁の変化や、壁色がもたらす効果について紹介していきます。
壁紙の色が部屋の印象に影響する?

壁紙の色が部屋の印象に影響すること、それは言うまでもありません。壁紙は部屋の中で大きな面積を占めるため、選び方によっては部屋全体の雰囲気が大きく変わります。
家族との会話を楽しんだり、明るい気持ちで過ごしたい場合には、暖色系の温かみのある色合いが最適です。
ただし、あまり濃い色を選ぶと家具とのバランスが難しくなり、個性が強調されすぎる可能性があるため、柔らかく温かみのある色を選ぶことが重要です。
一方で、爽やかで落ち着いた雰囲気を作りたい場合には、寒色系の色をおすすめします。グレーやネイビーなどの落ち着いた色合いは家具との相性もよく、ウッディな雰囲気を醸し出します。
人気のある白い壁は、床を明るい色の無垢材にし、部屋のインテリアも白系に統一することで、広々とした空間を演出し、洗練された印象を与えます。
一方で、黒や濃いブラウンなどのダークな色を壁に使うことで、重厚感や高級感を演出することができます。
壁の色にこだわろう!

壁の色が与える効果について考えてみましょう。一般的な家庭では、よく「白色」が選ばれます。その理由は、非常に安全な色であり、どんな家具やインテリアとも自然に調和し、部屋を明るく清潔に見せることができるからです。
ただし、「白色」と一口に言っても、真っ白な純白だけでなく、アイボリーや他の温かみのある白などもあります。選ぶ白色によって部屋の印象が大きく変わります。
自分の生活スタイルに合った壁の色にしたいと考える場合、微妙な色合いにも注意を払うことをお勧めします。
原色だけでなく、中間色やくすみ色など、微妙な色調にもしっかりと注意を払うことで、理想の空間に近づけるでしょう。
どうやって壁の色を決める?

理想の壁を手に入れるためには、まず「どのような雰囲気の部屋にしたいか」を明確にすることが重要です。
前述の通り、暖色系の色は明るくて温かみのある印象を与えますが、寒色系の色は清涼で落ち着いた雰囲気を醸し出します。白い壁はどんなインテリアや家具にもマッチし、部屋を広く見せる効果がありますが、黒やダークブラウンなどは重厚で高級感があります。
また、壁紙ではなくタイルを使う方法や、ペンキや漆喰、珪藻土を用いて壁を塗装する方法もあります。
タイルは一般的にキッチンで使用されますが、リビングなどの他の部屋でも利用されることがあります。
どの方法を選んでも、「どのようなイメージの空間にしたいか」を具体的に決めておくことが大切です。
自分の持つインテリアとのイメージを合わせることで、壁の色や素材を選びやすくなるでしょう。欧米風やアジア風、アンティーク風など、ご自身のインテリアと調和するイメージを持つことで、壁の色や素材を決定する際の指針となるでしょう。
それぞれの色の壁について詳しく解説!

❶ 家具に馴染みやすく、安定した人気を誇る『白色の壁』
白い壁は光を反射し、部屋を明るく広く見せます。清潔感があり、生活感を控えめにする効果もありますので、多くのお店や病院でも採用されています。ただし、あまりにも明るいと緊張感を与えることもあるので、適度な色のバランスを照明や家具で加えることがおすすめです。
❷ 安心感と清涼感をもたらす、今注目の『緑色の壁』
一部で難しい色と見られる緑ですが、実際には暖色の黄と寒色の青の中間色なので、他の色との組み合わせがしやすいです。自然や植物を連想させることから、安心感や清涼感を持つ色として評価されています。深い緑と浅い緑では、空間の雰囲気が大きく異なります。深い緑は寒色が強く感じられ、浅い緑は暖かみを感じさせます。
❸ 上品な雰囲気を醸し出す『青色の壁』
心を落ち着かせる作用があり、青い壁の部屋では穏やかな時間を過ごせます。ただし、鎮静効果が強いため、気分が沈みがちな人は注意が必要です。また、寒さを感じさせる色でもあるため、日当たりの悪い部屋や北向きの部屋では、色の割合や配慮が必要です。
❹ 洗練された雰囲気を演出する『黄色の壁』
黄色などの暖色系は料理を美味しそうに見せるので、食欲を増進させる効果があります。キッチンやリビングに使用すると、上品で華やかな雰囲気を醸し出します。また、希望や活力を象徴する色でもあるため、子供部屋にも適しています。
❺ 優しく包み込む雰囲気を持つ『グレーの壁』
白や黒と同様に「無彩色」に分類されますが、白ほど明るくなく、黒ほど重たくありません。ナチュラル系からシックな家具まで幅広く合わせられ、非常に使い勝手の良い色です。特に最近はブルーグレーが人気で、北欧風の家具や照明と相性が良いです。
❻ 上手に取り入れるとカッコイイ印象を与える『黒色の壁』
黒は重厚感や高級感を演出し、壁に飾ったり家具を置いたりすると際立ちます。ただし、圧迫感や狭さを感じることもあるので、一面だけ黒にするなど、バランスを考慮して取り入れることが重要です。
