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防音対策には遮音シートが最強?効果的な使い方やリフォームの注意点を解説

 マンションで床のリフォーム・リノベーションを考える際、まず注目すべきポイントは床の遮音性能です。マンションの管理組合では、床の遮音性能向上のために防音シートや防音マット、遮音材などの防音対策グッズの使用を義務付けます。

マンションは共同住宅であり、階下の住人の了承を得ない限り、自由に床をリフォームすることはできません。

また、住んでみて初めて気づくのが隣や上下の住戸からの音の問題です。住んでからの防音対策は手間がかかりますが、効果的な対策は可能です。

壁や床に遮音シートを使った効果的な防音対策についてご説明いたします。

まず「遮音」「防音」とは?

 遮音シートについてお話する前に、まず「遮音」という概念についてご存知でしょうか?

遮音は、要するに「音を遮断し、反射させるための手段」です。

それから、「防音」とは、「遮音(音を跳ね返して反射させることによって音を通さないようにすること)」だけでなく、「吸音(音を吸収して音量を小さくすること)」と組み合わせることで、音を防ぐことができるものです。

つまり、「防音を施したい!」という場合は、「遮音」と「吸音」、この2つを同時に考慮する必要があります。

天井や壁用の遮音シートは防音対策に有効?

「遮音シートを壁や天井に貼るだけで防音効果が得られるのか?」という疑問ですが、結論から言うと、遮音シートを壁に貼っただけでは、期待するほどの防音効果は得られません。

もちろん、多少の音は軽減されますが、それが人間の耳で明確に感じられるほど十分な軽減がされているかどうかは、なかなか判断が難しいです。

さらに、遮音材は音を反射させる傾向があるため、防音を期待して壁に取り付けた場合、逆に反響音が増幅され、かえって騒音が増してしまうこともあります。

したがって、壁を通過してくる音を少しでも反射させたいと考えて遮音材を取り付ける場合は、遮音材が反射させることのできない音を軽減させる必要があります。

吸音材と組み合わせてご使用いただくことで、効果がさらに高まります。吸音材によって減少した音のエネルギーが遮音材に反射され、その音は吸音材に再度反射され、より小さくなり、遮音材がさらに音を遮断してくれます。

壁や天井床は隣や上下の階と共有されています。

物件によっては、最初から防音対策を考慮した厚みのある壁や天井床がある一方で、薄いものもあります。生活の時間帯や、お子様やペットの有無など、住戸によって生活音は異なります。

住み始めてからクレームを受けることで、急遽防音対策が必要になる方もいます。大規模な工事は費用がかかりますし、子供が成長するまでの期間だけ防音対策が必要な場合もあります。

見た目を気にせず、とにかく防音ができればよい場合は、ホームセンターで防音・吸音グッズを購入できます。

遮音シートの種類は?

 遮音シートはさまざまなサイズや材質がありますが、一般的には樹脂やフェルトが主流です。

ホームセンターでも手に入れやすい商品もありますが、ただ遮音シートだけでは防音効果が期待できないようです。遮音シートを下地に貼り、その上に吸音ボードを重ねることで、吸音と遮音の両方の効果を期待できます。壁や天井用の遮音シートの厚みは、施工のしやすさに比例します。

薄くて軽量な遮音シートはDIY向きですが、その遮音効果は低いです。一方、金属が含まれているシートは重くて取り扱いが難しいです。特に鉛シートは遮音効果が高いですが、施工には十分な注意が必要です。

粘着遮音シートは簡単に施工でき、接着剤不要なので、シックハウス症候群などにも配慮した選択肢です。

ただ、遮音シートだけでは見た目がよくないこともあります。吸音材にはデザイン性のあるパネル状の商品もありますので、遮音シートと組み合わせることで見た目と遮音効果の両方を満たすことができます。

床用の遮音シートはどうか?

 床用の防音シートは一般的に遮音材とも呼ばれますが、これは同じものを指します。ただし、遮音材には床用以外のものも存在するため、「床遮音材」という用語が一般的に使われます。

床用の防音シートや遮音材は、実質的には同じものです。重要なのは、どの程度の遮音性能が期待できるかです。その目安になるのが、一定の試験条件に基づいて行われた試験結果を元に、管理組合が認める遮音等級です。

これは、工事現場ごとに個別に試験を行うわけではありません。同じ書類を提出しても、すべての管理組合で許可が得られるとは限りませんので、その点にもご留意ください。

重要なのは、遮音性能(遮音等級)!

 マンションの床をリフォームする際、最も肝心なのは、管理組合が定める遮音性能(遮音等級)を確保することです。

最近では、デルタ値で表現されることもありますが、まだまだ一般的には広まっておらず、多くの場合は「L値」で遮音性能(遮音等級)を表しています。

これは、リフォームされたマンションなどで「L値」が特定の等級に達していることが明示され、それを基に販売や購入が行われてきたからです。管理組合の規約にも、通常は

「L値」が記載されています。

ただし、中には最近では「L等級」と呼び方を変えている場合もありますので、その際は最新の呼び方で、実際の性能がどの程度なのかを確認することが重要です。

注意点: 管理組合の許可を取得することが大切!

 床用遮音シートを使用してマンションの床リフォームを行う場合、管理組合の許可が必要不可欠です。そして、管理組合にはさまざまなタイプがあり、寛容な組合もあれば、厳格なところもあります。

また、管理組合は住民の代表であることも念頭に置くべきです。

役員が交代する場合でも、床リフォームのためには理事長や管理組合の了解が必要です。

例えば、床用防音シートを使用した床リフォームの先例があれば、許可を得やすくなります。

マンションで床をリフォームする際は、まずそのような先例を確認し、その上で管理組合の許可を取得しましょう。

また、信頼できる工事会社に依頼すれば、必要な書類を準備してくれるだけでなく、手続きもサポートしてくれますので、会社の選定も重要です。